転職エージェントには問題点もある

希望する仕事に転職するために専門の転職エージェントを利用するケースが増えている。介護系の仕事も例外ではなく、豊富なノウハウを持つ転職エージェントを上手に活用すれば好条件の職場に巡り合うことも不可能ではない。しかし転職エージェントの利用は何も良いこと尽くめではない。実際は様々なトラブルに見舞われる可能性もある。

介護系の転職エージェントの利用で起こるトラブルについては面接など、相手側との接触を勝手にセッティングされるケースが少なくない。これは介護業界が慢性的な人手不足であることに加え、転職エージェントの実績づくりが関係している。登録者が相手側と面接を行い、転職が実現したらそれが担当したエージェントの実績になる。そのため、登録者の意思を無視して面接をセッティングしてしまうのだ。

また、介護系の転職エージェントの中には存在しない架空の求人をでっち上げて登録者を欺く悪質な所が稀に存在する。これは介護系の仕事内容が過酷であり、そのため離職率が高くなっていることが関係している。好条件の求人をでっち上げ、その求人目当てに登録した人を実在する、条件の悪い仕事へ回してしまうパターンだ。登録者もせっかく紹介してくれたからと妥協して就職してしまうため、問題が発覚しにくい。また、転職エージェントが提示している求人の真偽を確かめることが困難であることも架空求人が無くならない理由のひとつだ。

さらに最初から個人情報を悪用する目的で転職エージェントの業務自体を偽る非常に悪質なケースもあるので、介護系の転職を検討する際はエージェント選びには細心の注意を払う必要がある。